クロスバイクの空気入れ選び 980円から1万円までインプレ
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クロスバイクを買ったときに欠かせないのが空気入れ=ポンプです。
クロスバイクはママチャリと空気を入れるバルブの規格が違うので、専用の空気入れが必要になります。
ポンプの種類、価格帯別ポンプのおすすめモデル、最後は空気の入れ方を紹介します。
ポンプの種類
クロスバイクに使える空気入れは大きく分けて、フロアポンプと携帯ポンプに分かれます。
自宅で使用するには簡単に大容量の空気が充填できるフロアポンプ、外出先の緊急時には携帯ポンプを使用します。
フロアポンプ
フロアポンプは普段自宅でのクロスバイクメンテナンスに使用するための大型空気入れです。
持ち運びは考えられていないので、大きくて重いですが短時間で空気を充填することができます。
フロアポンプなのに折りたためるという変わった製品もあります。
パナレーサーの折り畳み式フロアポンプ
フロアポンプはさらに、手押しフロアポンプと足で押すフットフロアポンプがあります。
クロスバイク用として使うなら手で入れるタイプの空気入れの方を選びましょう。
フットポンプ式空気入れがダメな理由
・シリンダーが短いので、高圧が入らない。(38C以上の太さのクロスバイクならOK)
・クロスバイクで使われる仏式バルブも使えるアダプターが付属するモデルもありますが、毎回アダプターを付け替えるのが面倒。
・空気圧のゲージが安定せず正確な空気圧を計測できない。
圧縮シリンダー式フロアポンプは不要
高価なフロアポンプには空気をボンベに充填して、一気にタイヤを膨らませる圧縮シリンダーを装備した空気入れが販売されています。
この空気入れはチューブレスタイヤ用の機能なので、価格が高くてもクロスバイクでは使えない機能なのでやめておきましょう。
携帯ポンプ
もう一つの空気入れのカテゴリーが携帯ポンプです。
出先のパンクに対応することが目的なので、非常に小さく、物によってはポケットに入るぐらいの商品もあります。
クロスバイクは月に1~2回は空気を入れる必要があるので、携帯ポンプだとかなり大変です。
フロアポンプだと6回押せば入る所を携帯ポンプだと男性が必至になるほどの力で30回ぐらいポンピングしないと入りません。
サイクリストは家にフロアポンプ1台と、サイクリング用に携帯用ポンプ1台を持っているのが一般的です。
唯一中型の携帯ポンプであれば兼用できるものもありますが、ポンピング操作が大変なことに変わりはないので、フロアポンプと2つ持ちを強くお勧めします。
携帯ポンプの種類は2つ
手押し携帯ポンプ
CO2携帯ポンプ
手押し式の携帯ポンプとCO2式の2種類があります。
CO2式は高圧のCO2ガスをチューブに充填するので非常に楽です。
コンパクトということもあり、上級者はこちらを選ぶ人が多いです。
デメリットは毎回ガスを買う必要があることと、修理したタイヤは帰宅後エアーを全部抜いてフロアポンプで入れなおす必要があります。
*CO2は分子が小さいので空気が減りやすいためです。
バルブの種類
クロスバイクには英式(ダンロップ)、仏式(フレンチ)、米式(アメリカン)の3種類があります。
メジャーなのは仏式で、4万円以上のクロスバイクは95%が仏式バルブです。
2万円クラスのクロスバイクの場合はママチャリと同じ方式の英式バルブが主流です。
MTB系のクロスバイクの場合は米式バルブが装備されていることがたまにあります。
圧力の単位
クロスバイクのタイヤに使われる空気圧はPSi、kpa、berの3種類です。
フロアポンプも携帯ポンプも空気圧計が付属するポンプはすべて3種類の圧力が併記されています。
タイヤの方は、国内タイヤブランドのパナレーサーはkpaだけを表示していたり、海外ブランドのマキシスはPSI表示です。
実際のクロスバイクタイヤの側面を見ると、PSI、KPA、BERを併記しているメーカーがほとんどです。
BERを100倍した数値がkpaなので分かりやすいですし、間違えにくいのですが、PSIは PSI×70がkpaとほぼ同じになり、間違えるとタイヤの破裂などの危険があります。
おすすめはメーターの見やすいPSIです。
ポンプのメジャーブランドのトピーク、パナレーサー、サーファスなどはPSIを一番大きくわかりやすい位置に表示しています。
空気圧計は結構小さくて遠い所にあるので、PSI単位で空気入れの目安を覚えていた方がゲージが見やすくて使いやすいです。
適正空気圧の目安
クロスバイクに空気を入れるにあたって気にして欲しいのが空気圧です。
空気圧はタイヤの側面とポンプ本体の空気圧系に表示されています。
適正空気圧はタイヤの幅、体重と好みで決まります
どの空気圧が最適なのかはタイヤによって多少の差はありますが、以下の空気圧がおすすめの数値です。
タイヤのケーシング(TPI)によっても適正空気圧は変わってきますが、デフォルトで装着されているクロスバイクタイヤは30~60TPIなので、それを基準に作りました。
28Cタイヤ
体重 70kg以上 90PSI
体重 60~70kg 80PSI
体重50~60kg 70PSI
32Cタイヤ
体重 70kg以上 80PSI
体重 60~70kg 70PSI
体重50~60kg 65PSI
38Cタイヤ
体重 70kg以上 70PSI
体重 60~70kg 60PSI
体重50~60kg 55PSI
前後の比率
後輪の方に体重が乗るようになっているので、前後の空気圧は、前輪を上記目安から-5~-10PSIぐらいしておけばOKです。
価格帯別おすすめの空気入れ
押さえたいポイント
・アダプターを使用せずに仏式バルブ対応
・100PSIまで軽いストローク
・空気圧計装備
1000円未満の空気入れ
この価格帯でクロスバイクにおすすめできる空気入れはありません。
ホームセンターに行けば980円程度でポンプは売っていますが、プラスチックのシリンダーボディでクロスバイクに必要な70PSIまで上げようと思うと大柄な男性でも難しいです。
仏式バルブのアダプターも空気圧計も付属しません。
1000円~3000円の空気入れ
この価格帯も条件を満たすポンプはかなり少ないです。
空気圧計があるポンプもありますが、高圧になると重くてストロークが大変になるモデルが多いです。
アマゾンで人気のパナレーサーの楽々ポンプが候補に入ってきます。
楽々ポンプはママチャリを楽に入れるように作られた空気入れなので、クロスバイク用の仏式バルブが付属しません。
仏式に入れられるアダプターは付属するのですが、タイヤ毎に取り外しが必要になるので、アダプター式は買わない方が良いです。
2900円でおすすめはSERFASのTCPGというモデル。
この価格ですが、バレル(シリンダー)は金属なので、高圧までスムーズにポンンぷアップできます。
さらに、全体の高さが73センチもあり他のポンプよりもロングストロークです。
ハンドル部分も幅広で強く押し込んでも痛くなりません。
空気圧ゲージも付属
3000円~4000円の空気入れ
3000円クラスになって、一番のおすすめはSERFASのFP200です。
定価3800円で、1万円クラスと同等のポンピングの軽さがあると好評です。
ロードバイクも楽に入れられると人気。
空気圧ゲージが上についているので、ポンピングしながらでもはっきりと圧力を確認できるのもポイント。
カラー展開も8種類と豊富
トピークのジョーブローもおすすめ
トピークのジョーブローは足部分がブーメラン型をしているので、ぐらつきがなく安定している。
4000円以上の空気入れ
4000円のフロアポンプで十分な性能なのですが、予算に余裕があればおすすめしたいのがデジタルゲージ式と圧力切り替え式です。
デジタルゲージ式は薄暗い時でも正確に圧力を確認できるので、自転車通勤する人には非常に便利な機能です。
SERFAS FP200デジタル 5800円
力が弱く、小柄な女性は圧力切り替え式がおすすめ。
タイヤの圧力が上がってきたら、充填量を減らして軽い力でポンピングできる設定に変えられるので、女性でも楽々です。
トピークジョーブローエース15000円