クロスバイクのブレーキが効きが落ちたと感じたらやるべきこと

2016-08-21



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クロスバイクのブレーキ性能は走るほど落ちてきます。

クロスバイク ブレーキ メンテナンス

毎日の自転車通勤でクロスバイクに乗っていると、だんだん制動力が落ちてきたな~と感じるようになります。
買ったときにちゃんと整備されていても、だんだんと性能は落ちてきてしまいます。
自宅で簡単にできるブレーキ力の回復方法を紹介します。

リムの掃除が一番簡単

クロスバイクのVブレーキやキャリパーブレーキはリムとブレーキシューの摩擦力を熱エネルギーなどに逃がして減速しています。
道路を走っていると、車の排気ガスに含まれる油分や路面の汚れなどがリムに不着します。
リムに油分があると、ブレーキシューが滑って十分な摩擦抵抗が発生しません。
リムの汚れをふき取るだけでかなりの改善が見込めます。

リムのふき取り方

一番簡単な方法は濡らしたウエスでゴシゴシこするやり方です。
これだけでも70%の汚れは取れます。
さらに油分を落とすなら、台所用洗剤をウエスにつけてリムをこすります。
その後水道水で流せば90%の油分は除去できます。

さらに完璧に取りたい場合はブレーキクリーナーという脱脂スプレーを使います。
ホームセンターなどで1本500円程度で販売されています。
ブレーキクリーナを使えば99%きれいになりますが、タイヤに付着すると劣化を早めるので、あまりおすすめしません。
走り始めるとまた汚れが付くので、ウエスでゴシゴシする頻度を増やすほうが良いです。

 

 

ブレーキシューの掃除方法

リムを綺麗にしたら、次はブレーキシューです。
ブレーキ―シューを掃除するにはホイールを外す必要があります。
やり方は簡単で、ブレーキバナナをリリースして、ホイールのクイックリリースレバーを取るだけです。

 

以下のブレーキ分解図の12番がVブレーキバナナと呼ばれる所です。

12番を人差し指と親指でつまんで、反対の手でブレーキアームを抑えながら引っ張ると外れます。

クロスバイク Vブレーキ メンテナンス

©http://si.shimano.com/

 

硬くて引き抜けない場合はレバー側のアジャスターでテンションを下げます。

下図の1番がネジになっているので、時計回りにねじ込みます。

クロスバイク ブレーキレバー

 

次にクイックリリースを外します。

クイックリリースはホイールを固定しているパーツです。

下図の1番にあたります。

ブレーキ クイックリリース

©http://si.shimano.com/

サイクリング中のパンク修理がすぐできように、工具不要で車輪が外せるようになっています。

すぐに外せるからクイックリリースレバーという名前ですね。

レバーを緩める前に後ろのギアを一番小さい、外側のギアに移動させておきます。

 

レバーを90度引き上げると緩んで手で外せるようになります。

 

リアホイールはそのままホイールを下に叩くと車輪が取れます。

 

フロントホイールは脱落防止の爪がついているので、クイックリリースのレバーを抑えた状態で、反対側のナットを4回ほど回してさらに緩めます。

 

ホイールを外したらブレーキシューの接触面を直接触ることができます。
かなり黒~くなっていると思いますので、素手で触ると手が真っ黒になります。
リムと同じように濡らしたウエスでゴシゴシ汚れをふき取ります。

ゴムに油分がしみ込んでいるので、ここはブレーキクリーナーを使ったほうが綺麗になります。
ブレーキシューにシュッと吹きかけて、ウエスでふき取るようにしてください。

 

ブレーキクリーナーが無ければ、消毒用アルコールスプレーでも代用できます。

 

シューの異物を取り除く

シューを綺麗に拭き取ったら、接触面をよく観察します。、
良く見ると、キラキラ光る小石のような物が挟まっている場合があります。

地面から巻き上げられた石や金属片をブレーキシューが挟み込んで、中に食い込んでいる異物です。
石をリムに押し付けて走ることになるので、ホイール側の寿命が一気に縮まります。

千枚通しで軽くほじって除去しましょう。
ブレーキをかけたときにシャーーー!とすれる音がしていた場合はこれが原因の可能性があります。

 

ホイールとブレーキを戻す

ホイールを元に戻します。

レバーが開いている状態にして、元にあるツメにシャフトを引っ掛けます。

 

フロントホイールはレバーを持ちながら、反対側のナットを締め込みます。

レバーを90度起こした時に締まり始めるぐらいが丁度よいです。

ナットの位置が決まったら、レバーを180度反対側に倒して固定です。

 

手にレバーの跡が残るぐらい結構固く締めてください。

 

リアホイールも同じようにシャフトをフレームに引っ掛けます。

同時にギアをチェーンの輪の中に入れます。

慣れるまではチェーンを手でつまんだ方がやりやすいので、軍手必須です。

 

リアはナットを緩めていなければ、そのままレバーを180度戻して固定完了です。

 

 

ブレーキバナナを元の位置に戻します。

ブレーキバナナを外すと、ケーブルがフレームから外れやすくなります。

ブレーキがユルユルになっていたり、バナナに入らない場合はアウターケーブルが全部の穴に入っているか確認しましょう。

 

これでクロスバイクの簡単なブレーキメンテナンスは完了です。
拭くだけで驚くほどブレーキが良くなるので、是非試してください。

 

トラブルシューティング

・ホイールが上手く入らない。

→レバーが閉まった状態で入れようとしている。

→クイックリリースの中にあるタケノコスプリングが2個入っていない、片側に寄っている。

→ブレーキシューに引っかかっている。

 

・ブレーキバナナが取れない。

→水平に引き抜いていない。引き抜く角度を変えてやってみる。

→ブレーキケーブルがきつい状態になっている。レバー側のアジャスターを緩める。

 

[メンテナンス]

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2016-08-21メンテナンス

Posted by クロスバイク