クロスバイクのギア数はいくつが正解?1段、8段、24段で何が変わる?
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クロスバイクのスペックで気になるのがギアの数
人間の踏む力は一番楽に回せるスピードがあり、ギヤは1番効率の良いスピードを維持するためにあります。
タイトルはギアとしていますが、実際の読み方はギヤ(GRAR)が正解。
ギヤはチェーンとスプロケットを組み合わせた駆動装置のことで、自転車のような動力装置と駆動装置が離れている場合に使われます。
99%のクロスバイクにはチェーンと多段式スプロケットを使用した外装変速が用いられますが、一部のモデルは星歯車機構を搭載した内装変速機が用いられることもあります。
登りや下りでギアが無い場合は、重すぎて筋肉に負担がかかるギアや、速く回りすぎてぎて力が入らない状態でペダルを回すことになります。
平地で風のない所だったらギアがなくても何とか走ることはできますが、こぎ出しは重く、スピードに乗ってくるとペダルを高速で回さないと追い付かなくなります。
そのため、クロスバイクにはギアが1つから3、6、7、8、9、18、24、27までかなり種類があります。
1段=シングルギア と3段の差は大きい
ギアが1枚と3枚では使い勝手がかなり違います。
3段ギアは内装変速と言って、外にギアが出て無いので見た目もスッキリでシングルギアのスタイルを崩さずに走行性能を高めてくれる。
ちょっとした登り坂やこぎ出しで軽いギアが選択できることは走りの幅が大きく広がります。
デメリットは重量が500グラムほど重くなってしまうことです。
内装7段にするとさらに1kg、合計で1.5kgほど重量アップになります。
以下は内装変速のギアレンジ。244%~307%のギアレンジが選べることが分かります。
一番軽いギアを1とすると、2.4倍の重さのギアが踏める計算です。
内装変速ギヤの構造
シマノのクロスバイク用内装変速の説明
https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/inter-8.html
フロントシングルギアのクロスバイク
フロントがシングルで、リアだけに外装変速が装備されているモデルは町乗りであれば多少の坂があっても問題なく走れます。
このフロントシングルモデルのクロスバイクの場合、フロントギア比の設定が重要です。
あまりに重すぎる(大きすぎる)フロントギヤだと上り坂が大変ですし、軽いフロントギアだとスピードが出せなくなります。
平地メイン+多少の坂道を想定すると、700Cホイールの場合は44Tぐらいがお勧めです。
7から9段で差はほとんどない
7から9にギアの数が増えても最小と最大のギアは変わらず、中間ギアを増やしていることがほとんどなので、実は走れるフィールドは変わりません。
メリットは中間ギアが増える分だけ自分に合ったギアが選びやすくなる。
高価なグレードほどギアの数が増えるので、変速スピードや耐久性は向上します。
勾配10%を越えるよほどの峠や、時速35キロを越えるようなスピードを出さない限り、7から9段変速あれば実用域はカバーしています。
MTBで広まっている1×(ワンバイギア)はフロントシングルで激坂を登れるように設計された変速システム。
一般的なクロスバイクでリアギアの最大値は34Tですが、ワンバイギアだと44Tや48Tというサイズがラインナップされています。
大きなリアギアを用いることで、登坂性能を高めています。
21から27段変速は必要か?
町乗りには必要無い機能といえます。
脚力のある人は重い方のギアを使うこともありますが、 実際ほとんどの人はフロントギアを動かさずに走っています。
ただ、楽に乗るためには町乗りでもフロントギアの変速を組み合わせた方が快適です。
フロントギアはリアの2倍ほどギア比が動くので、両方のギアを操作すれば素早く目的のギアに変更できるのです。
また、ツーリングでクロスバイクを使う場合は24から27段のギアは必須です。
峠の登りや下りでは幅広いギア比が必要になります。3×7段の21段変速でもレンジは広いですが、ターニーグレードとなり耐久性やレスポンスが悪くなるので、シマノアルタスを使用した24段以上がお勧め。
21から27にギアの数が増えても最小と最大のギアは変わらず、中間ギアを増やしていることがほとんどなので、実は走れるフィールドは変わりません。
メリットは中間ギアが増える分だけ自分に合ったギアが選びやすくなる。
高価なグレードほどギアの数が増えるので、より軽く、変速はスムーズになります。
予算が許せば24段変速以上がおすすめです。