クロスバイクで走れる速度は時速何キロ?ロードバイクとの差は?
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クロスバイクは頑張ればどれくらいのスピードが出るのでしょうか?
クロスバイクでもペダリングスキルとパワーのある人が踏めば瞬間的に時速40キロまで加速することは可能です。
時速30キロを超える高速域では風の抵抗が大部分を占めるため、初心者でも追い風の時であればかなりスピードを伸ばせます。
こちらのページではクロスバイクのスピードについて、スピードを出すために必要な筋力とギヤ比、抵抗という3つの要素に分けて紹介します。
スピードが出るギヤ比
クロスバイクにスペックされるギアはモデルによって差があります。
最高スピードに影響するのは前ギアの最大歯数、後ギアの最小歯数です。
スペック表にはクランクセットに前ギア歯数、カセットの部分に最小歯数が表記されています。
表記例
SHIMANO FC-M171A 48-38-28T×170mm
この場合はフロントギアの最大ギアの歯先が48個あることになります。
SHIMANO CS-HG31 11-32T 8speed
これはリアギアの最小歯数が11個あります。
上記2つの差が大きいほど最高速度が上がります。
フロント48T、リア11tがクロスバイクの上限です。
ギアに影響するのがホイールサイズ、タイヤサイズ、クランクの長さです。
いずれも大きいほうがスピードが出ます。
このギアの組み合わせで、時速40キロのスピード出すためには、1分間に71回ペダルを回す必要があります。初心者でも十分回せるスピードです。
時速50キロ出すには89回転です。1分間に100回はロードレースの選手が回すスピードになってくるので、結構辛くなってきます。
スピードを出すための筋力
いくらギアが重くても、ライダーのパワーがないとクロスバイクのスピードを出すことはできません。
瞬発力はランニングが得意な人は瞬発的な力を出す太ももの力があるので、最高速度は出しやすいです。
ハイスピードを維持するなら、綺麗に回すという技が必要になります。
ペダルの回転は円運動なので、足を踏み込むだけでなく引き上げたり、蹴りだしたりをバランス良く行うことでかなり効率が上がります。
一般的に踏み込んだ力の50%程度しか回転力に変わっていません。
プロ選手になると80%もの効率で推進力に変えていきます。
ぺダリングのコツ
クロスバイクのペダルを上手に回して楽に遠くに行く方法
踏み下ろしをやめる
ペダルの軌道は円を描くように回転します。
走るときのように足を踏み下ろすだけでは効率が悪いのです。
ペダリングモニターで計測すると、一般のクロスバイクライダーは6割の力を無駄にしています。
上手に回せる人でも4割は自転車の推進力になっていません。
円運動が基本
ペダルの回転方向に沿って力を入れることで、筋肉を100%活用したペダリングができます。
理想はペダルの頂点は前に、最下点は後ろに踏み込むことが求められます。
ペダルの位置によって力の角度が変わり続けるので初心者にはかなり難しいスキルです。
まずは引き足にトライ
クロスバイクのペダリング改善の第一歩は後半の回し方を変えることです。
普段は踏み下ろす方に意識が向きますが、ペダルが下死点から頂点に向けて上がってくる期間が初心者にとって大きなロスの原因です。
このペダリング後半部分で意識して足を持ち上げれば、平均速度がアップします。
自転車業界用後では引き足と呼ぶ動きです。
ペダルの下死点から後ろに向けて蹴りだしながら、徐々に足を上に持ち上げます。
引き上げることでを意識して、後ろの足が回転の妨げになるのを防ぎます。
頂点の蹴り出しをプラス
ペダルの頂点で足を前に蹴りだせば、さらに効率が上がります。
サッカーボールを蹴るようなイメージで足を前に出します。
この時、膝下だけでなく、太ももを含めて足全体で蹴りだします。
引き足と蹴りだしの両方を使えばクロスバイクのペダリング効率が1.5倍になります。
抵抗
最大の抵抗は風です。
止まっている時は無風でも、走り出すとスピードに合わせて風が強くなります。
スピードが上がると風の抵抗は二乗で増えていくので、時速30km以上はペダリングスキルと筋力両方が無いと難しいです。
単独で40kmまでスピードを上げて、30分巡航できる人はプロレベルです。
風の抵抗の中でもホイールを支えるスポークも大きな抵抗を生み出しています。複数の金属線が空気をかき混ぜ続けるので、結構影響があります。
この影響を避けるために、エアロホイールという物も販売されています。
風の他にはチェーンの駆動抵抗、タイヤの路面抵抗、ベアリングの回転抵抗などがありますが、風に比べれば10%程度の小さな物です。
メンテナンスされずにさび付いたチェーンは10%のスピードロスにつながりますので、注油は忘れないようにしましょう。
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時速30km出せるとどうなるか
自転車は車道を走りましょうと言われていますが、車との速度差が大きいママチャリだと頻繁に追い抜かれて結構怖い思いをすることが多いです。
クロスバイクに乗れば時速30kmを超えるスピードまで上げられるので、周囲の自動車と同じ流れに乗ることができます。
時速30kmだと原付きの制限速度と同じで、あまり周囲の邪魔になりません。
クロスバイクの平均時速
最高速度は30km/hを超えることができても実際の平均速度は街乗りだと20km/h、信号の少ない郊外だと25km/hぐらいまで伸びます。
会社や目的地までの到着時間を決めるには1時間で20km進むと考えて計算するのがおすすめです。
ママチャリとの違い
ママチャリの平均時速は15km/hぐらいなので、クロスバイクの方が1.5倍スピードが出ます。
乗車し続けられる時間はママチャリ20分に対してクロスバイクは30分から1時間は乗り続けられます。
メーカーによっては2時間のライディングを前提にしているモデルもあります。
小柄な人でも2時間乗れる独自のホイールサイズを採用したライトウェイのシェファード
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ママチャリ電動アシストとの違い
電動ママチャリは走行シーンがストップ&ゴーの多い都会の街乗りだと、電動ママチャリの方が楽でほぼ同じ平均速度で走ることができます。
ママチャリのアシストはスピードゼロから時速15kmぐらいまでが強くそれ以降は弱いので、ストップ状態からのスタートは結構しっかり漕いだクロスバイクと同等です。
逆に信号の少ない道を走るなら完全にクロスバイクの勝ちです。
電動ママチャリは重量があり、モーターの抵抗もあるので、平均速度はママチャリとほぼ変わりません。
ロードバイクとの差
同じライダーが走った時のクロスバイクとロードバイクの速度差は5~10km/hぐらいです。
ロードバイクの方がタイヤが細くて加速が良く、前傾姿勢なので風の抵抗が少なく高速側の伸び方も良いです。
ロードバイクはドロップハンドルが装備されているので、クロスバイクよりもハンドルが引っ張りやすく、ペダルへの入力がしやすい設計です。
クロスバイクでもバーエンドを取り付ければ効率的なペダリングが可能にはなりますが、前方投影面積は広いので、ロードバイクほどスピードに乗ることができません。
まとめ
かなりトレーニングをしている人で、クロスバイクのコンディションが良ければ時速30kmのスピードを維持できます。
初心者なら時速25kmぐらいが限度です。
ママチャリが時速15kmぐらいなので、それに比べれば1.5倍速く走ることができます。