ディスクブレーキorVブレーキどちらが正解?
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クロスバイクの操作性、安全性で大事なブレーキはディスクブレーキかVブレーキどちらを選ぶべきか?
車やバイクではディスクブレーキが一般的ですが、クロスバイクはどちらかと言えばVブレーキが大多数を占めています。
ブレーキの総合性能はディスクブレーキが◎
ほとんどの車で使用さえているディスクブレーキは安全に止まるという視点から見ると、最も優れています。
どんな天候や路面状況、スピードであっても安定した性能を発揮してくれるからです。
ディスクブレーキのメリット
・雨や泥に強い
ママチャリで雨の日に走っているとブレーキが効きにくいと感じた方もたくさんいると思います。
これは制動面に直接雨や泥が付着するから発生する現象です。
ディスクブレーキでも雨による制動力低下は発生しますが、他のブレーキ方式に比べるとかなり少ないです。
・急ブレーキに強い
握った力と制動力がバランス良く比例していくので、急ブレーキの時に効きすぎて転倒するリスクを軽減してくれます。
握りこんだ時の制動力も最大値が高いので、強力に止まってくれます。
・下り坂に強い
ブレーキは運動エネルギーを摩擦⇒熱に変換してスピードを制御するものなので、止まろうとするとたくさんの熱が発生します。
金属のプレートが常に出ているので放熱性が高く、下り坂でも性能が落ちにくい。
こんなにいっぱいいいことがあるのに、なぜクロスバイクにはディスクブレーキが少ないのでしょうか?
ディスクブレーキのデメリット
・重量が重い
人力だけで走っているクロスバイクにとって、Vブレーキに比べて200g重量がアップするディスクブレーキの重さは大きなデメリットです。
レバー、ケーブル、ブレーキ本体、ディスクローターなど、Vブレーキに比べて複雑なパーツが組み合わさっています。
・価格が高い
しっかり止まる油圧式ディスクブレーキを装備したクロスバイクは8万円以上します。
Vブレーキに比べると、5000円ほど車体が高くなってしまうのです。
・駐輪時に破損する可能性
通常走っている分には何も問題がありませんが、ディスクローターが剥き出しの状態で外に出ているクロスバイクのディスクブレーキは、混雑した駐輪場などでは曲がりやすいです。
車やオートバイに比べて薄く作られているので、手でも曲がるぐらいの強さしかありません。
少し曲がるだけで走行抵抗がアップしたり、異音がしてくるので修理が必要になります。
Vブレーキで良い理由
・スピードが遅い
時速20~30kmで走るクロスバイクは車に比べて絶対的な制動力はそれほど求められません。
Vブレーキの制動力で十分安全な走行が可能です。
・重量が軽い
自転車は軽さが乗る楽しさの大きな部分を占めるので、性能が十分なら軽いほうが良い。
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・メンテナンスコスト
一般的にはディスクブレーキの方がメンテナンスが大変と言われますが、実際は変わらないか、むしろディスクブレーキの方が良いです。
まず基本のデイリーメンテナンスはディスクブレーキの方がメンテナンスフリーです。
ディスクブレーキはノーメンテナンスでも高性能を維持し続けてくれます。
注油の必要もなければ、リムやブレーキシューを掃除する必要もありません。
Vブレーキの場合はクロスバイクのホイールに付着した汚れをふき取ったり、ブレーキシューの中に食い込んだ石などを定期的に取り除く必要があります。
毎日の自転車通勤で使うなら、2週間~1か月に1回はやっておきたいです。
さらに雨の走行後はケーブルに注油も必要です。
ケーブルのオイルが雨で流れると抵抗が増えて制動力が下がってしまいます。
このような毎月やるべきメンテナンスがVブレーキにはありますが、ディスクブレーキはメンテナンスする必要がありません。
やるとしても、ディスクローターを硬く絞ったウエスでふく程度。メンテナンスフリーです。
パッドの交換はVブレーキもディスクブレーキも同じように必要です。
雨の日の走行が多い人はVブレーキの方が速く摩耗するので、交換頻度が上がります。
パッド交換にかかるパーツ費用はVブレーキが800円、ディスクブレーキが1200円なので、400円程度の差です。
工賃に関してはパッド交換だけならどちらも同程度で終わります。
Vブレーキのケーブル交換にあたる、フルード交換はやや価格が高めですが、3000円程度の工賃でやってくれます。
実際はディスクブレーキの方がメンテナンスは楽で、費用も変わりません。
ディスクブレーキを選ぶ理由
油圧式ディスクブレーキのメリットは、抜群の操作感です。
ライダーの思うようにコントロールできるので、スピード調整から急ブレーキまで気持ちよく操作ができます。
このページでは対比用効果の面からVブレーキを推奨していますが、自転車好きの私は油圧ディスクブレーキのクロスバイクを持っています。
予算があり、混雑した駐輪場などで保管することが無い人はディスクブレーキをおすすめします。