クロスバイクの選び方 乗り方 失敗しない買い方
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クロスバイクを初めて買うときに知っておきたい店選び、失敗しないためのモデル選びの方法を紹介。
クロスバイクとは?
クロスバイクはMTBとロードバイクをクロスさせたスポーツ自転車をクロスバイクと呼んでいます。
15年前はフラットハンドルのスポーツサイクルはMTBしかありませんでした。
MTBにツルツルのスリックタイヤをつけて走っていましたが、フレームやサスペンションが重かったので、ロードバイクのパーツとミックスさせて、より軽量な自転車として生まれました。
現在のクロスバイクは以下のようなスペックが主流です。
・ホイールサイズ700C
・オンロード用
・フラットハンドル
・サスペンション無し
海外のクロスバイク
日本ではサスペンション無しのクロスバイが主流ですが、欧米ではサスペンション付きのクロスバイクの方が主流です。
スペシャライズドのクロストレイルディスク
路面が日本よりも悪いので、サスペンション付きのクロスバイの方が人気があるようです。
タイヤも38Cサイズと日本のクロスバイクよりも2まわり太いです。(日本のクロスバイクは32Cが主流)
実際は日本の道も段差が多いので、太めのタイヤの方が快適に走れるのですが、重量が軽いほうが売れ行きが良いのが日本のクロスバイク市場です。
他の種類の自転車との違い
クロスバイクとMTBの違い
クロスバイクの祖先にあたるMTBとの差。
クロスバイクのメリット
重量が軽い
走りが軽い
ハイスピード向けのフロントギア比
ハンドリングが軽い
中間~細いタイヤの選択肢が豊富
MTBのメリット
段差の走破性が高い
低速の安定性が高い
乗車姿勢が楽
低速向けのフロントギア比
悪路でも安定した走り
体重が重くても安心
太いタイヤの選択肢が豊富
クロスバイクとMTBで変わらない点
価格は5万円~で同じくらいの予算で変える。
変速パーツもクロスバイクはMTB系と共通。
前傾姿勢もほぼ同じ。
防水性、錆びへの耐久性は同じ。*衝撃に対する耐久性はMTBが上。
クロスバイクとロードバイクの違い
クロスバイクの特徴
楽な前傾姿勢。
軽いギア比が選べる。
最低価格は5万円~
太めのタイヤで乗り心地が良い。
サドルが広めで初心者でもお尻が痛くない。
ロードバイクの特徴
前方投影面積が少ないので風の抵抗が少ない。時速5kmぐらい速く走れる。
重量が2割軽い。
ハイスピードなギア比を細かく選べる。
効率よく足の回転を推進力に変えられるポジション。
最低価格は8万円~
自由にポジションを選べるドロップハンドル
細いタイヤで速く走れる分、乗り心地が悪い。
サドルが細いのでペダルが回しやすい。
フレームが細く薄いので耐久性低い。
シクロクロスとは?
クロスバイクと似た名前のシクロクロスという自転車は悪路を走るレースのためのカテゴリーです。
ドロップハンドルにディスクブレーキ、ブロックタイヤを装備しています。
クロスバイクとは全く異なる自転車です。
クロスバイクを選ぶポイント
2万円から20万円まで幅広くあり、100以上のブランドからピッタリなクロスバイクを選ぶために押さえておきたいポイント。
クロスバイクのタイプ
一口にクロスバイクと言っても、長距離に向いたタイプから、短距離向けのタイプまで様々です。
例えばジャイアントだと、ファーストロード→エスケープ→グラビエ→フローリッシュの順に短距離向けになってきます。
ファーストロードは細いタイヤに軽量フレーム、深い前傾姿勢。
ロードバイク系の変速コンポで高速域向けのギアレシオ。
1日のロングライドにも対応。
エスケープはやや細めのタイヤに中間の前傾姿勢。
MTB系の軽めのギアレシオ。
1時間から半日のツーリングまでに最適。
一番平均的なクロスバイクです。
グラビエはMTB系の太めのタイヤに軽めのギア、浅めの前傾姿勢。
30分から2時間の通勤などに最適。
フローリッシュは太いタイヤにかなりアップライトな前傾姿勢。
15分程度の買い物に最適。
日本のママチャリにかなり近いですが、軽量なフレームと制動力の強いブレーキが主な違いです。
クロスバイクをどこで買うか?
専門店で買えるか
ママチャリでもクロスバイクでも同じですが、自転車の専門店で購入することが一番大事なポイントです。
どれだけ良いクロスバイクでも、組み立てが良くないと性能が台無しです。
同じクロスバイクを買っても、メカニックの腕次第で全く違う仕上がりになるのが自転車の面白い所。
自転車専門店の選び方
ロードバイクやMTBの20万円以上の商品を展示している店が一番分かりやすい基準です。
ある程度高級な自転車を販売できる店は、客の知識も高いので、整備のレベルも自然と高くなります。
スタッフを雇わずに、店長が一人でやっている店が安心できます。
安い自転車は経験の浅いアルバイトに組ませて、店長は高い自転車だけを組むという店に注意です。
専門店は敷居が高いと思いがちですが、自転車の知識、サイズ合わせの技術、購入後の故障対応、走り方のアドバイスなど、どれを取っても一流です。
価格もチェーン店やネット通販店とそれほど大きな差はありません。
価格差があっても10%程度なので、6万円のクロスバイクを買ったとしても6000円です。
その価値は十分にあります。
近くの専門店の探し方
専門店はレースモデルをラインナップしているブランドの取扱店一覧もしくは、自転車店検索サイトから探せます。
ジャイアントの販売店リスト
https://www.giant.co.jp/giant18/dealers.php
キャノンデールの販売店リスト
http://www.cannondale.com/ja-JP/Japan/Japan%20Dealer%20List.aspx
サイクルスポーツ雑誌の販売店検索サイト
http://www.cyclesports.jp/shopnavi
現在地からGPSで近くの店を探せるサイト
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自転車のチェーン店でもOK
専門店が近くに無かった場合はサイクルベースあさひや、セオサイクル、ワイズロード、コギーなどの自転車専門チェーン店でも許容範囲です。
整備の安心度で言うと、関東近郊だとセオサイクルやコギーは丁寧に組み立ててくれます。
サイクルベースあさひはママチャリが主力で、3万円程度の自社ブランドの安物クロスバイクを強く勧められるので、しっかり走れるクロスバイクが欲しい人はあまりおすすめしません。
ワイズロードは5万円以上から50万円クラスまで、幅広い品ぞろえなので選びやすいです。
ただ、アルバイトの数がかなり多く、整備の技術もバラバラなのが心配な所。
とはいえどの店も自転車専門店なので、最低レベルの安全な整備はやってくれます。良い整備をしてくれるかはメカ担当によるので、組み立てる人が誰になるのかちゃんと聞いておくのがお勧めです。
スポーツショップや家電量販店はダメ
最近はスポーツオーソリティやスポーツデポ、ビックカメラやヨドバシカメラでもクロスバイクを販売しています。
自転車コーナーにいる人は整備技術が足りない人が多く、安全性に問題のある状態で手渡されることも良くあります。
スポーツデポは整備が上手い人が比較的多いですが、シフトによって不在だったりするので不安が残ります。
自転車以外の物を扱っている店では買わない方が良いです。
ホームセンターもダメ
ホームセンターも家電量販店と同じく、自転車を知らない人が適当に組み立てていることが良くあります。
ホームセンターでクロスバイクを買うのもやめておきましょう。
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インターネットでクロスバイクを買ってもOKな店
ネット通販よりも実際に店に行ける専門店がおすすめですが、欲しいモデルの在庫がネットにしか無かったり、安く売られている場合はネット通販で買うこともあると思います。
ダメなインターネット店の見分け方
自転車のネット通販をしている店は専門店がやっている場合と、専門知識のない店がやっている店の2種類があります。
まずはネット販売のほかに実店舗があるかどうか確認しましょう。実店舗が無い店はいい加減な整備をする所が多いです。
さらに1万円~3万円ぐらいのクロスバイクを販売している店は専門知識のない店がやっていることがほとんどです。
あとは、ビアンキ、ルイガノ、GIOSなど、メジャーブランドのクロスバイクを扱っていない店も専門知識が無い所です。
実店舗があり、激安クロスバイクを販売せず、メジャーブランドを扱っている店で買えば最初の組み立てはある程度安心です。
以下の楽天ショップはその条件を満たした専門店レベルのクロスバイクネット通販店です。
せっかくクロスバイクを買っても無駄遣いに終わってしまう人のパターン
5万円以下のクロスバイクを買った人
2万円~4万円のクロスバイクはママチャリがベースです。
パッと見同じように見えますがフレームサイズ展開やホイールの剛性など、走行感が全く違います。
耐久性も低いので1年乗るとかなりボロボロになってきてしまいます。
少なくとも5万円台、できれば7万円クラスのクロスバイを買うと毎日楽しくてたまらないクロスバイク生活ができます。
3万円と6万円で何が違うの?
上がネット通販で販売されている3万円、下が6万円のライトウェイブランドのシェファードというクロスバイク。
一見同じように見えますが以下の点が違います。*ほぼ全部のパーツが違うのですが、特に走っていてわかりやすい点を紹介。
- 変速機:同じシマノですが、グレードが2段違い、3万円のクロスバイクは1万円台のママチャリに使われる一番安い変速機です。6万円のシェファードの方はスポーツ用の変速機で精度が全く違います。調子が狂いやすく走っていると勝手に変速が変わったり、異音がしたりするので、走るのが嫌になってしまいます。
- ブレーキ:3万円クロスバイクはママチャリと同じノーブランドのキャリパーブレーキ、6万円のシェファードはシマノのVブレーキです。同じ力で握ったときに効きが3倍違います。クロスバイクはスピードが出るのでママチャリレベルのブレーキが装備された3万円のクロスバイクは非常に危険です。
- ホイール:3万円の方は使っていると歪みやすいシングルウォールリムで、歪んでくるとスピードが伸びなくなったり、ブレーキが効きづらくなってきます。
- フレームとクランク:フレーム全体の剛性が弱く、前ギアがついているクランクも細いので、踏み込んだ力が逃げてしまいます。クロスバイクの走りの軽さをあまり実感できません。
- タイヤ:3万円のクロスバイクは見た目を重視した白のタイヤですが、黒以外のカラータイヤは半年使うとゴムが硬化して使えなくなってしまいます。すぐに劣化するカラータイヤはスリップして転倒の危険性があります。
3万円のクロスバイクを買うと、スピードが出ない、止まらない、変速しないので、楽しくありません。
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ママチャリと同じ使い方をする人
買い物が便利なので前と後ろにカゴを取り付け。
雨の日に備えてフェンダーを装備。
電池がもったいないのでライトも自動で点灯するオートライト方式。
お尻が痛いのでサドルは大きなフカフカの物に交換。
どれもクロスバイクが重くなり、走りが鈍くなる要素ばかりです。
クロスバイクだから走りが軽いという面もありますが、余計な快適装備を削っているから速く走れるのです。
雨の日の備えたフェンダーぐらいは良いですが、便利なママチャリ装備を取り付けようとしている人はクロスバイクの魅力が半減するのでやめておいたほうが良いでしょう。
クロスバイクでも荷物を載せたいならパニアバッグを使いましょう。
大量の荷物を走行性を落とさずに運べます。
荷物を載せる前提ならカーゴバイクも選択肢です。
車中心の生活から一気に変える人
元々車中心の生活をしていて、無理に毎日クロスバイクで通勤などをしようとしても、なかなか続きません。
とっても気持ちいい日もありますが、雨や暑い日があり、やっぱり自転車は車よりもしんどい時があります。
そんな時は無理せず車を使うことをおすすめします。
無理せず普段の生活にクロスバイクを入れていけば長く使うことができます。
前後のホイールを外せば車のトランクに収納することもできます。
上手く車とクロスバイクを組み合わせて自転車生活にシフトしていけば大丈夫です。
通勤時間が片道一時間
いくら頑張ろうと思っても、クロスバイクで毎日往復二時間の通勤は無理があります。
サイクリングの消費カロリーはランニングとほぼ同等です。
1時間連続してマラソンは続けられますか?
体力がある人ならいけるかもしれません。
サイクリングの負荷はマラソンよりもはるかに低いので意外と1時間は走れてしまいます。
ただ、カロリーは消費しているので疲労は蓄積してきます。
毎日無理なく続けられるのは三十分以下が目安になります。
距離でいうと片道10kmぐらいまでにしておいた方が無難です。
片道1時間を通勤したいという人はまず週に3日 月曜日、水曜日、金曜日から始めましょう。
火曜日と木曜日は体を休めて回復すれば継続しやすいです。
保管場所が無い
自宅でも職場でも屋根が無い所に放置しなければいけない場合も本格的なクロスバイクはおすすめできません。
かなり慎重にメンテナンスをしても、一年で劣化が進みます。
錆が進んでみすぼらしいクロスバイクはだんだん乗らなくなってしまいます。
保管場所を確保できない時はクロスバイクの購入を考え直したほうがいいでしょう。
屋外でも良いので、直接雨があたらない場所を確保しましょう。
どうしても屋外しか保管場所がない人はクロスバイク用シェルターがおすすめ。
セルフメンテナンスをやらない人
自動車と違って、クロスバイクは最低限のメンテナンスは自分で行う必要があります。
と言っても難しい物は無く、空気の補充、注油、緩みのチェックができればOKです。
詳しくはこちらのメンテナンススケジュールページで紹介しています。
おすすめクロスバイク リスト
ジャイアントのエスケープR3
価格50000円
重量10.7kg
世界最大の台湾ブランド「ジャイアント」
手ごろな価格と車体の軽さが魅力。
ジャイアント エスケープRX3
価格65000円
重量10.4kg
同じくジャイアントブランドのR3の上級モデル。
高い変速性能が魅力。
トレックFX1
価格45000円
重量12.34kg
アメリカの大手自転車メーカー トレックのエントリーモデル。
アメリカブランドとしては最も安い価格でクロスバイクを売っています。
価格なりのスペックなので、ホームセンターのクロスバイクと本格クロスバイクの中間地点。
トレックFX3
価格73148円
重量11.1kg
アメリカの大手自転車メーカー トレックのミドルクラス。
信頼性の高い変速スペックが魅力。
ジオスミストラル
価格51000円
重量11.0kg
ホイールが高スペックのイタリアブランド。
ライトウェイ シェファード
価格55800円
重量10.1kg
日本人の設計、デザインによるJAPANブランド「ライトウェイ」
サイズ毎にホイールサイズを変更して乗り心地を追求する独自の設計。重量も軽い。
スペシャライズド シラス
アメリカのメジャーブランド「スペシャライズド」
価格55000円
丈夫なアルミを使用した入門クロスバイク。
ビアンキ カメレオンテ1
イタリアの老舗ブランド「ビアンキ」
価格69000円
スペックの割に価格は高めですが、色が綺麗です。
ブリヂストン シルバF24
日本のママチャリメーカーブリヂストンのクロスバイクブランド「シルバ」
価格52800円
重量12.5kg
ママチャリのように、ライト、スタンドが標準装備なのが嬉しい。
キャノンデール クイック4
アメリカのメジャーブランド「キャノンデール」
価格77000円
重量10.4kg
価格は高めですが、フレームの仕上げがとても美しいクロスバイク。
コーダブルーム レイル700A
価格45000円
重量11kg
日本のブランドコーダブルームの低価格モデル。
スペックはかなり低めですが、45000円と低価格。
ターン クラッチ
価格52000円
台湾の折り畳み自転車ブランド「ターン」
フロントシングルのシンプルなクロスバイク。
鮮やかなカラーが他にないポイント。
メリダ クロスウェイ
価格53900円
重量11.9kg
ジャイアント並ぶ台湾の大手ブランド「メリダ」。
シンプルな見た目で、軽い走りが魅力。
ヤマハ YPJ-C
価格 199,800円
重量 16kg
国内メーカーヤマハの電動クロスバイク。
日本の電動自転車は時速15km以降は弱いアシストしかないので、基本ママチャリ専用仕様です。
急坂がある所に住んでいて、クロスバイクがほしい人にはおすすめ。
トーキョーバイク 26
価格66000円
重量11.4kg
日本のクロスバイクブランド「TOKYO BIKE」
スペックの割には価格が高めですが、独特の落ち着いた色が素敵です。
クロスバイクの自転車生活は楽しいことがいっぱいです。
三日坊主になりそうな要素は除いてスタートしましょう。